当時は「可否道(カヒドウ)」というタイトルだったそうです。
手に取ったきっかけは、書店に平積みされていて目に留まったから。
よくある「書店員のオススメ!」みたいなコーナーであったのですが、
本は出会いですね。
1962年に書かれた小説
今から50年以上も前に書かれた作品にもかかわらず、登場人物の瑞々しい感情表現がフレッシュ!で、大人の恋愛にもかかわらず、青春モノのように思わずキュンとしてしまいます。
そして、携帯電話もSNSも無い時代の、今では考えられないほどゆったりとしたコミュニケーションも新鮮です。
今敏さんの「千年女優」
そしてこの物語、読み終えた後に「千年女優」というアニメーション映画を思い出しました。今敏さんの作品で、「コーヒーと恋愛」と同じく主人公が女優という設定です。
モエ子と千代子
獅子文六の描く「モエ子」と、今 敏の描く「千代子」が
私の中で重なったのは、どちらも、物語のラストには自分を信じて旅立つから。
そして、女優という「演じる」ことを生業とする二人が、
最終的には「自分であること」を貫く姿が、爽快!
ちなみに千年女優では、ラストシーンで泣きました。笑
戦後の日本を鮮やかに生き抜いた女性の生き方。
ぜひご覧あれ!
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